
「お家を安く手に入れたいので競売物件を購入検討したい!」
という方からの声も少なくありません。
しかし、不動産のプロならまだしも、一般の方が競売物件を購入するのはリスクが非常に高いです。
今回は競売物件のリスクについて5つにまとめてご説明します。
安いからこそ気をつけたい!競売物件のリスクとは?
では、早速競売物件で注意すべきポイントをご紹介します!
①事前情報が限られている
「競売物件を購入するぞ!」
となった時に先ず確認するのが競売物件の”3点セット”
インターネット上で公開されてます。
こちらに関しては不動産鑑定士という難関資格の有資格者が作成しているものですので、公平性のある資料ですが、建物の劣化状況等までは詳細が確認できません。
②基本的に内覧できない
事前情報が限られているうえ、内覧できません!
例えば、
「前所有者がペットを飼われていて、ニオイが染み付いている」
という事があっても競売物件を落札して内覧してみるまで分からないのです。
③購入できるとは限らない
事前情報が限られている、内覧も出来ない、
そんな中、「よし!購入しよう!」と意気込んで競売物件に入札したとしても、
競売物件は、購入したい金額で一発勝負の入札をしないといけません。
1円でも入札金額で負けたら購入できません。
また、入札後の取り消しもできないので、注意が必要です。
④基本的に住宅ローンは難しい
住宅ローンは難しいです。
「競売物件でも住宅ローン可能です!」
という金融機関もありますが、2つの壁があります。
1.入札時に収める金額が物件価格の2割であること
入札したからといって、必ず落札できるものではありませんが、競売では事前に保証金として2割の金額を入金しておく必要があります。
例えば2500万円の物件であれば500万円必要です。もちろん、落札できなければ返金されますが、ハードルが高くなります。
2.ローン特約が使えないこと
ローン特約とは、物件を売買契約した後に、
「住宅ローンの審査が上手くいかなかった時は売買契約を無かったことに出来ますよ」
という保険のようなものです。
これが無いという事は、ローンの審査で上手くいかなかった場合は・・・。
大変なことになります。
⑤基本的にリフォームが必要
競売にかかるお家は余裕がある状態のお家ではない為、メンテナンス状況は良いとは言えないものがほとんどです。
また、一般的な不動産売買取引では購入した後に雨漏り・白アリの害・給排水管の故障・木部の腐食等あったら売主より一定期間の責任があったりしますが、競売物件の場合は全て自己責任です。
購入を検討する場合はリスクも踏まえた上で
・・・いかがでしょうか?
以上、5つが競売物件の主なリスクです。
特に近年、競売物件の落札金額は上がっております。
一般の方には、ここまでのリスクを背負って購入する価値は無いかもしれません。