
素朴な疑問ですよね。
家を建てる、購入するっていうのは大金が必要だとは分かってはいるものの、じゃ結局いくら貯金があれば購入に踏み切れるのかっていう。
明確に「○○万円貯まったらOKですよ」みたいなルールが存在するわけでもなく、かといって、お金もないのに購入して支払えなくなったらどうすんの?と無限ループにハマりがちです。
そこで、最低でもこの金額さえあれば持ち家検討できますよ!っていう金額を出してみました!
現金で必要な費用は約250万円
新築戸建ての場合、最低でも現金で必要になってくる費用は約250万円です。
「はあ!?たっか!!」ってなりますよね。わかります。
特に「頭金ゼロでも大丈夫」とよく聞くので、さほど貯金がなくてもいけるんじゃ?と思いがちです。確かにローンは頭金なくても審査に通せますが、問題は住宅ローン契約に関する諸経費なんです。
諸経費はローンに組み込むことが基本的にできません。そのため現金で支払うのです。その諸経費が平均して200万円前後、そして引っ越し費用や新居家具購入代で50万円ほどかかるという計算になります。
諸経費で200万円!?なにがそんなに発生するの
住宅ローンを契約する際に、色々と費用が発生します。
・収入印紙代…約3万円
・仲介手数料…不動産業者から土地や建物を購入した場合のみ発生。(物件価格×0.03+6万円)×消費税で計算。
・司法書士への支払い(登記費用など)…約45万円
・ローン保証会社への保証金…借入れ金額の2%
・火災保険料…約25万円
大体こんなところです。
一番大きい費用は、不動産業者へ支払う手数料ですね。例えば1,500万円の土地を不動産業者から購入した場合だと(1,500万円×0.03+6万円)×消費税8%=55万円です。
またローン会社への保証料金は、仮に2,500万円借りたとすれば、2,500万円×2%=50万円という計算になります。
費用を節約できる項目はないと?
家を購入するのに住宅ローンのほか、200万円も必要だなんて。
家って本当に高い買い物なんだなって改めて感じますよね。
でもこの200万円はあくまで概算、大体の金額です。極端に言えば「250万円ありゃ安心して家買えるよ」くらいの金額です。
それにしたって決して「おお!それくらいなら何とか!」と簡単に言える金額じゃありませんよね。何か節約できる項目ってないんでしょうか?
不動産仲介料は節約できる
不動産仲介料は単純に、不動産業者を介さず土地や建物を購入すれば、そもそも発生しない金額です。
少しでも費用を押さえようと自身で土地を探して、住宅メーカーと別途契約をすれば発生するんですから、最初から住宅メーカーが提案した分譲地を購入すれば発生しません。
購入金額が安い土地は、地盤改良などが必要になるケースもあるので、最終的にどちらが得なのかを充分考慮して契約をするといいでしょう。
保証料金は節約できない
保証会社への保証料金も高い支払い金額ですよね。
でも結論から言えば、この項目は節約できません。
銀行としても融資金額が大きいので、住宅の抵当権以外にも「保証会社が保障してくれる」という安心材料を得たいものです。
なお審査も銀行ではなく、保証会社が行います。
つまり、保証会社が審査して、万が一の時には保証会社が返済してくれるので銀行はダメージがないんです。なのでわざわざ「じゃあなたには特別に保証会社をつけません」という事はしません。
だって保証会社がすべて請け負ってくれるんですもの。
何千万円という借金を個人の保証人1人ではとても返せませんが、保証会社という企業であれば問題ありませんよね。銀行からすればメリットしかないんです。
そのため「いや!節約のために母ちゃん保証人につけるけん保証会社外してくれ」という事はできません。
まとめ
まず優先すべきは住宅購入予算の確定、予算さえ決まれば諸経費は事前に計算できますので、最低でもいくらお金が必要になってくるのかが分かります。
予算も借りられる金額ではなく、確実に返済できる金額で計算をしていくと、より安心ですよ。