震災に強いのは戸建て?マンション?

LIFE PLAN

新築でも中古でも必ず気になるのが、耐震性だという人も多いのでは。特に中古住宅ですと、そもそも図面が残っていなかったり、施工した会社を覚えていなかったり、構造方法が分からなかったりと、何かと不安が生じるものです。

「じゃやっぱり新築かな」となれば、次に不安になるのが、震災に強いのは戸建て?マンション?という点。

マンションのほうが鉄筋コンクリートだし強い気もするけど、高さがあるからどうなんだろう…など悩みは尽きません。それでは震災に強いのは戸建て、マンションどちらなのかを見てみましょう。

「マンションは鉄筋コンクリートだから強い」は幻想?

戸建てとマンションを比較した時にまず思いつくのが「マンションは鉄筋コンクリートだから強いはず」という印象です。

しかし戸建てでもマンションでも1981年以降に作られたものに関しては、震度6~7程度には耐えられるように計算しています。そのため、一概に「鉄筋コンクリートだから強い」「木造だから弱い」では片づけられません。

重視すべきは工法や素材ではなく、マンション特融の特徴だったんです。

マンションは杭の深さを確認

マンションを建てる時には重たい建物に土地が耐えられるように、必ず杭を打ちます。その杭の長さですが平均20メートル程度です。

しかし土地の基盤が緩かったりすれば、それ以上の長さの杭で補強しなくてはなりません。現在マンションが建っている地区が、液状化になるかどうかなんて有事の際にしか明確に分かりませんから、自衛策として業者に「ここの杭何メートルですかね?」と確認するといいでしょう。

そこで即答できなくても、必ず調べてもらい明確な数字をだしてもらってください。20メートル以上であれば土地そのものの基盤が弱い可能性が出てきます。

新築でもマンションの耐震等級は1である

耐震等級とは、建築基準法で定められた耐震に対する数字です。等級は、1.2.3と3段階に分かれていて、最も耐震性が高いのが3、続いて2、最後に1という順です。

詳しい内容は以下のとおりです。

耐震等級1:建築基準法(法律)と同程度の建物
耐震等級2:耐震等級1で想定されている地震の1.25倍耐えられる基準
耐震等級3:耐震等級1で想定されている地震の1.5倍耐えられる基準

ちなみにマンションであれば、どんなに新築であっても耐震等級は1であるマンションが多数です。

耐震1であっても、建築基準法で定められた数字は必ず守っているので「地震があればすぐ壊れてしまう」という訳ではありません。

ただ戸建てですと、多くの人は「3」を選んでいます。精神的に安心感を得られる事と、3であれば地震保険の割引が適用になるなどのメリットも存在します。

じゃ戸建ての方が震災に強いの?

マンションの耐震等級が1、戸建ての多くは3となれば、単純に「じゃ戸建ての方が震災に強いの?」と考えてしまいますが、これも土地次第、そして築年数次第としか言いようがありません。

たとえどんなに頑丈な家を作っていたとしても、液状化が発生する地域に家を建てたならばマンションのように深い杭を打っていないので、被害が大きくなってしまいます。

また戸建ての耐震化がベーシックになってきたのもここ最近の話です。1981年以前どころか、築年数が古い住宅は現在の耐震強度に見合っていない可能性が出てくるので、耐震強度を最重視にしたいのであれば、地盤が固い新築戸建てを選択した方が、需要に沿います。

中古物件を購入する時は知っておきたい!地震に弱い戸建ての見分け方

 

「新築がいいて言っても予算の関係で、やっぱり中古でないと…」という事であれば、ぜひ検討したいのが住宅診断(ホームインスペクター)です。

住宅診断とは、売主でも不動産業者でもない第三者に、客観的に「この建物の現状はどうなのか?」と検査をしてもらう事です。

その結果をもって、耐震強度工事を行うかどうかを検討してもいいでしょう。

ただ毎回、下見のたびに住宅診断師を同行させるには、あまりにも費用がかかってしまいますよね。そのためまずはセルフチェックで行える確認項目を覚えておきましょう。

築年数1981年以前のものはダメ

現在の建築基準法は1981年に変更されたので、それ以前の建物の耐震性はほぼないと思っておいていいでしょう。

また1981年の新耐震基準の制定後、2000年(平成12年)には木造住宅において耐震性に大きく影響を与える改正がありましたから、また可能ならば2000年以降の建物を選択するようにしましょう。

土台の腐食やシロアリ確認

ちょっと面倒ですが、下見に行ったときに許可をもらい、床下に潜ってみましょう。そこでチェックしたいのが土台の腐食、そしてシロアリ被害です。

もちろん腐食、シロアリがあったとしても即アウト!って訳じゃありません。

でも、それらがあれば、基礎部分が損傷している事になるので補強工事が必要になる事が考えられます。

これは築年数問わず、必ず事前にチェックしておいた方がいいでしょう。

まとめ

耐震に関しては一概に「マンションがいい」「戸建てがいい」という話ではなく、どちらとも立っている土地の固さで左右されてしまいます。中古住宅であればまず現在の状況(耐震性に問題がないのかなど)は、なかなか素人では判断がつきにくいものですから、住宅診断を入れて検討していく事をおすすめします。

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