
予算や立地条件を考えたうえで、やっぱり中古マンション!というご家族は特に必見。
気になるマンションが出たら、不動産業者と共に必ず物件の内覧を行います。いわゆる「下見」ってやつですね。
でも、せっかく下見に行っても、肝心な見分け方を知っていなければ単にお宅訪問しただけで終わってしまいます。
そのため重要なのは事前に下見チェックポイントを作っておくこと。
それではどんな中古マンションであれば安心して暮らせるのでしょうか。4つのポイントを見てみましょう。
見分けポイント1:管理状況の確認
最初に確認すべき項目は、マンション全体の管理状態です。
どうしても居住スペースの部屋である専有部分を重視してしまいがちですが、マンションは戸建てと違い、共有部分こそが重要なのです。
だって共有部分って、マンションの居住者のマナーやモラルがダイレクトに反映される部分じゃないですか。
例えば、玄関エントランスにあるマンションのチラシが溢れていたり、「ここで小便するな」などの張り紙があったり、部屋に向かうまでの廊下に唾が吐かれていたり。
「いやいや大げさ」って思ってませんか?実際、熊本でもそんなマンションあるんです。
共有部分がどんなに汚れていても、通常なら管理人さんがキレイにしてくれます。しかし、キレイになっていないという事は、マンションの管理自体が機能していない可能性が出てきます。
いずれにせよ管理部分が甘いマンションは何かとご近所トラブルも多いものなので、避けておいた方が賢明です。
見分けポイント2:大規模修繕工事ができるまでの資金があるのか
どんなに優れたマンションであっても、年月が経てば必ず劣化します。
しかしその劣化をできる限り遅らせる、また安全に住めるように多くのマンションでは住民がお金を出し合って10年に1度大規模修繕工事を行っています。
このように定期的にメンテナンスや修理をすることで、今後も安全に暮らせるマンションとなるのですが、工事費用は住民持ちです。
毎月、管理組合が「修繕積立費」を集めているのですが、マンションによっては工事できるまでの費用がないところも存在します。
そうなれば、単純にモラルの問題という事だけではありません。
そもそもマンション全体の住人が少ないために、なかなか費用が集まらないという事も考えられます。
そのため直近でいつ大規模修繕工事を行ったのかを一度確認しておきましょう。
可能ならば不動産業者経由でも売主に相談し、議案書など収支が記載されている住民向けの書類を見せてもらうといいでしょう。
そこで「費用が足りず借入を行った」などの文言があれば、今後も積み立てが見込めませんので一世帯あたりの積み立て費用も高額になることが予想されます。
見分けポイント3:床と天井が二重か
大体どこのマンションも二重天井、二重床で施工されています。
しかし、たまーーーに二重じゃないところも存在するんです。どうしたってマンションは集合住宅ですから、二重構造にしないとダイレクトに生活音が響いてしまうもの。
そのためできる限り、天井と床は二重になっていた方が好ましいのです。
音は真下・真上だけではありません。構造によっては斜め上や斜め下の部屋の音まで響くので、音を抑えるためにも購入前にチェックしておきましょう。
見分けポイント4:リフォーム・リノベは可能か
中古マンションを購入して、フルリノベ!流行ってますよね。
でも分譲マンションでもリフォームやリノベーションを行う際には、必ずマンションの管理組合への許可が必要なんです。つまり勝手にできません。
管理組合によっては、各役員の許可が必要だったり、施工時にはどこまで挨拶に回るのかが決まっている所も存在します。
そのため「マンション管理組合の規定」のような書類を、先に確認しておいた方が、いらぬトラブルを防げますし、今後もリノベやリフォームが自身のタイミングで好きなように行えるのかも確認できます。
せっかく購入したのに、リフォームやリノベが好きなようにできない…。となれば本末転倒ですから、しっかりと確認しておきましょう。
まとめ
中古マンションを契約する時は、マンションの外観や部屋の印象で決めてしまいがちです。でも極端な話、部屋なんて後から自分たちでリノベしたりなどできるので、どうにでもなるんです。
見極めポイントは部屋などの専用部分ではなく共有部分。
マンション特有の暗黙のルールも存在しますし、何より共有部分って自分自身ではどうする事もできません。
共有部分が荒れているマンションは、近隣トラブルに発展する可能性も高くなるので、できる限り避けておいた方が賢明です。
マンションの下見って結構チェックしなきゃいけない項目が多すぎて、疲れてきてしまいますが、まずはこの4つの見極めポイントを頭に叩き込み、チェックしてみてはいかがでしょうか。