
「住宅ローンってやっぱ金利が低いところでないとたーい?」「うん分かるー!うちも、低いとこで選んだもん」「わかるー」…よくある会話ですから、笑顔で「うんうん」言って話聞いてますけど。
実は、いやごめん。そもそも金利ってなんね???
皆さまご存知あの国民的アイドルよ!みたいな認知度で語られても、知っている事と言えば金利=低けりゃいいんだという事くらいなもんです。しかも、その唯一知っている情報すらも、何をもって高いんだか低いんだか訳が分かりません。
しかしあきらめるのはまだ早い。住宅ローンの金利って情報さえしっかりと整理しておけば、そんなに難しい話じゃないんです。
【この記事は以下に該当する人におすすめです】
- 住宅ローンの金利ってなん?
- 変動金利と固定金利の違いがよく分からない
- 結局、お得なのは変動金利?固定金利?で悩んでいる
このような人には特に参考になります。
いまいちわかりにくい金利の世界
そもそも金利っていうのは、利息をいくら払わなきゃいけないか?に繋がる数字です。だから金利と利息って絶対セットなんです。つまりズッ友。
例えば100円の物を買えば108円になりますよね。この消費税8%って数字が金利のようなもんです。
金利「ちょっ自分のスペックまじ8パーなんすけど」
利息「りょ。お前の数字にあわせてやんぜ!!」
このような関係です。もうこれ心友です。
つまりズブズブな関係ですから、金利が低けりゃ、利息も低くなります。
では話を住宅ローン金利に戻しましょう。住宅ローンも同様に、金利が低けりゃ利息も低くなります。利息なんてどんだけ払っても潤うのって銀行だけですからね。できる限り低い方がいいに決まっています。
住宅ローンは、日々の買物と違い、同じ商品(住宅ローン)でもどこで購入(申込先銀行)するかによって、支払い金額(金利)が変わります。
「なら、金利の安かとこがよかばい」って探すじゃないですか。そしたら今度は固定金利てろ変動金利てろ聞いたことがないワードがさく裂します。
では、まずこの固定金利・変動金利てなんね?から詳しく見てみましょう。
固定金利と変動金利の違いは、どんだけ安定性を重視するのかで変わる
固定金利というのは、決められた年数の間はどんなに世の中がインフレ・デフレになったとしても金利変えません!!っていう契約です。対して変動金利は年に2回、短期プライムレートに合わせて金利が変動するものです。
そもそも金利って常に一定じゃないんですよ。
移り気な女子みたいなもんです。
優しい時には優しいんですけど、ある日を境に急に冷たくなっちゃう感じです。女子の心を完全網羅するのって不可能に近いじゃないですか。金利の情勢も同じです。ある日突然「もうやだっ!!」って冷たくなる時があるわ突然優しくなる時もあるわで、振り回されっぱなしなんです。
ここで「もうどんなに可愛くても疲れるのイヤだから比較的、情緒が安定している子がいい」ってなれば、固定金利ちゃんを選べばいいんです。
「いやあいつのあーゆーとこ嫌いじゃない。そして可愛い(金利が低い)から許す!」って選択肢をするなら、小悪魔な変動金利ちゃんにすりゃいいんです。
固定金利・変動金利のメリットデメリット
どんなに「こいつ最高だぜ!!」って選んだ相手でも、長く付き合えば色んな顔が見えてきます。
事前にある程度「こういう一面もあるんだ」と分かったうえで、お付き合いをするかどうかでも、今後の関係性って変わってきますよね。なので固定金利、変動金利を選択した場合にどのようなメリット・デメリットがあるのかも事前に知っておくといいでしょう。
メリット | デメリット | |
固定金利 | 金利が安定しているから変に慌てる心配がない | 変動金利の方が金利が低い傾向にあるので、結構高くつくことがある |
変動金利 | 金利が低い | いつ金利が上がるのか分からない |
分かりやすく擬人化すると、固定金利は堅実タイプ。変動金利は顔はいいんだけどね…タイプ。
固定金利タイプだと、一見穏やかにも見えますが、今のところ変動金利タイプよりも金がかかります。デートでの食事がファストフードだとキレるタイプです。
対して変動金利タイプは、「ファストフード!?めっちゃスキー!うけるーー!!」と意にも介しませんが、いつフラリと気分が変わるのか分からない側面を持っています。
もうこれは好みの問題だとしか言いようがありません。
固定金利って言っても結構種類ある
さまざまな角度から考えたがやっぱり固定がいいかな…。と思い、固定金利を選択した場合、次は「固定金利選択型」と「全期間固定型」を選ばなくてはいけません。
もうここで心折れる人が続出です。
そりゃそうですよね。あんなに固定金利ちゃんと変動金利ちゃんを股にかけて(空想上)、思い悩んでやっと固定金利に絞ったのに、まさかのここでまた選択肢が現れるとか。
でもここもキチンと整理すればさほど難しい話じゃないんです。
固定金利選択型は期間限定での固定金利
固定金利=完済までずっと同じ金利が適用される。というイメージってありません?
いや実際そのような契約をしている銀行も多いんですが、やっぱり完済まで同じ金利って貸す銀行からしてもリスクが高いんで、どうしても金利設定も高くなってしまいます。
いくら安定性重視ったって、そもそもの金利が高いと、申込者は「…おっふ」としか言いようがありません。つまりハードルが高すぎるんです。そこで「あっもうちょい低い固定金利の方がいい?じゃ期間限定でいいなら…」っていうプランが、この固定金利選択型です。
2年、3年、5年、10年など、一定の期間だけは固定金利にするよって内容です。期間を過ぎた後は変動金利にしてもいいし、固定金利に切り替えてもいいしってことで、見直しができるようになっています。
更新時に考えなきゃいけないという面倒さはあるものの、都度ライフステージにあった金利プランを選べるというメリットもあるので「まずは固定金利選択型で」という選択肢をとる人が増えています。
全期間固定型は完済までずっと同じ金利
全期間固定型は読んで字のごとく、完済までずーーーーっと金利が変わらないですよってプランです。
ただその分、他の金利プランと比較すると金利は高く設定されているのがネックです。長期間同じ金利を適用させるんですから、銀行としても損はできないわけです。しかし金利は移り気。いつギュンと上がるのか、ファッと下がるのか分かんないんです。
だから「ま…この数字なら安全パイやろ」っていう金利を適用させるほかありません。
なので、他の金利と比べて高い傾向にあります。その分、ずっと金利は変わらずにいけるというメリットはあります。
まとめ
金利と利息。そして変動金利と固定金利についてのまとめは以下のとおりです。
- 金利と利息はズッ友
- 固定金利は安定してるが金かかる。変動金利は安いけどいつ上がるのか分からず不安定。
- 固定金利は2種類あるから、どのプランがライフスタイルと合うのか検討すべし
大事なお金の話なのに、非常にわかりにくいものですよね。でも自分の財産は自分で守るしかありません。「よーわからんもん」で人任せにしていると、3桁万円のお金が損することもあるもんです。まずは基本の利息とは?金利とは??を理解し、しっかりと検討していくことをおすすめします。