
去る6月3日、ワイドショーをはじめ、報道番組でもビャンビャン流れていたのが、金融庁の「将来、年金だけじゃあと2,000万円足りないよ」「各自、資産運用とか、ちょっと田舎に引っ越すとか頑張って!!」とかいう発表。(ザックリしすぎ)
「どうせうちらが年金貰うころって年金制度自体ないけん」とか聞いたことはあるものの、まさか国がそんな事言っちゃってまあ大変だと世間を非常にざわつかせています。
だって、2,000万円足りないと言われても「….ええええ」としか言いようがありません。
人生100年だとして、逆算してもそんなに簡単に貯められる金額ではありませんよ。だって2,000万だもの。
でも、こんな時こそ逆転の発想です。
2,000万円をすぐに貯めることはできなくても、2,000万円の家を購入することはできる。(審査に通れば)持ち家って資産になりますから、これを機に家を購入して、我が家だけの資産を作るって方法がどがんですかね?
そんな甘くない?w
年金が限界だのなんだの。
金融庁は3日、『高齢社会における資産形成・管理』の報告書を取りまとめ、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦が30年間、ほぼ年金に頼る生活を送った場合、約2000万円が不足するという試算を示した。
金融庁は報告書で資産を増やす具体的な制度として『つみたてNISA』などを利用するよう薦めている。
※出典url http://news.livedoor.com/article/detail/16568312/
要は
年金じゃもう無理ばい。だけん今のうちから、つみたてNISAとかして自分で、どがんかせなんたい。って話です。
でも簡単に「つみたてNISAとかしなっせ!」って言いますけど、あれ資産運用の1つですからね。例えば銀行の定期に預けたときのように満期がくれば元金プラス利息が手に入るなんて確約されたものじゃないんです。
確かに利率は高い。けど元本の保証はできませんよってやつなんです。しかもそもそもの資産がなければ運用すらできません。
資産運用っていっても資産がな…あっそうだ家は資産になるの?
資産運用って言われても、悲しいかな先立つものがなければ、その運用すらできないのが現状です。
しかし、金融庁が言った「つみたてNISAとか!」は、あくまでたとえ話。絶対にしなきゃいけないって話じゃありません。それよりも先に自身の資産を作って、どうにか夫婦2人でも安心して暮らしていけるような地盤作りをしたほうが賢明ではないでしょうか。
そこで考えたいのが、持ち家です。
昔から「家は資産」と言うだけあり、持ち家を所有していればそれは立派な資産になり得ます。賃貸と比較すると、確かに毎年固定資産税は発生しますし、修繕費なども別途必要です。しかし持ち家を所有しているからこそできる「お金の使い方」ってのもあるんです。
持ち家だからこそできるお金の使い方
持ち家を所有していれば、それだけで資産になるってのは、何も物質的な話だけではありません。
例えば老後。年金のみの収入になったときに「やっべマジお金足りねえ」ってなったら、どうします?もう年齢も年齢ですし、収入も年金のみなんで、通常のカードローンに申込みをしても、審査にとおる可能性は低いもの。
とおる可能性があるとすれば、保証人をつけるかもしくは不動産を担保にするか、という方法でしょう。
大事な友人知人だからこそ「保証人に」なんて言いたくないものです。しかし、そこで自己所有の不動産があればそれで問題は一挙解決できちゃいます。
その他にも、逆住宅ローンであるリバースモーゲージにも申込できますし、最悪売却するという方法だって取れる訳です。これらの方法は持ち家をもっているからこそ叶うお金の使い方ですから、ずっと賃貸暮らしで同じケースになったとしても、これらの方法は取れません。
そういった意味では、やはり持ち家を所有しておいた方が老後も安心できるのではないでしょうか。
※「リバースモーゲージてなん?」という人は以下の記事を参考にされてください。
卒婚にリバースモーゲージは有効だと思いついたので、肥後銀行と熊本銀行に聞いてみた
社会福祉協議会のリバースモーゲージは民間の銀行のリバースモーゲージとは違うという事実
今なら住宅ローン現在延長の波に乗れる
いくら持ち家=資産と分かっていても、簡単に決断できる金額じゃありません。しかも2019年10月からいよいよ増税ですしね。どの程度家計にダメージがくるか分からないんで、できる限り出費は抑えたい!ってのが本音です。
しかし増税時に購入するからこそ、恩恵にも与れるんです。
増税対策として打ち出されたのが、住宅ローン減税の延長。通常10年間なんですが、今回13年延長になります。13年ってったらその年に生まれた子供が中1になるまでですからね。そう考えれば結構長い間、減税対象になります。
また住宅ローンを組むさいに必ず団信に入りますが、昨今の団信は「ガンと診断されたら住宅ローン残債0円!」「長期療養もカバー!」とか、めっちゃ手厚くなっていますから、上手にセレクトすれば万が一の保証も安心です。
まとめ
いい事ばかり説明してきましたが、今後毎年固定資産税が発生したりなどのデメリットだって存在します。
ただ、今後の自分や家族人生を守っていくことを重きに考えれば、やっぱり自身に何かあった際にせめて残った家族にはこのまま同じ家に住んで欲しいという願いや、この子たちに実家を作ってあげたいという思いがあるものです。
今後に向けて資産運用を検討すると同時に、資産を「作る」という選択肢があっていい気がします。ぜひ参考に。