
あんまり高い予算を組んでも、あとから辛い思いをするのなら…そう思って、控えめの予算を組んだら、妥協しなければならない部分も多く、できた家も「なんか思ってたのと違う…」とがっかりしてしまうことも。
そこで今回はがっかりしない予算の組み方についてお話をします。
がっかりしない予算の組み方は、ズバリ逆算をする事です。
予算オーバーすると今後の生活が苦しくなる
まずは、よくある予算オーバーのパターンを紹介します
①夢に描いたマイホームを求め住宅展示場に行き、
営業マンと出会い、話が盛り上がる
希望の土地のエリアを伝える
↓
②土地が見つかったと連絡があり紹介してもらう。
土地を見て「ここならいいね」と建築会社に希望のプランを依頼
↓
③プランが完成し、土地も建物も良いが、
総額からの毎月の支払いは思っていたものをオーバー。
土地も建物も一度夢を見ているので
予算が下げづらくなり、どうにか支払っていける方法が無いか考える
- ボーナスありきでボーナス払いの検討をし始める
- 夫婦の収入ありきで夫婦共働きなら払っていけると考える
- 外食やレジャー、お小遣いを削る
などなど。
このようなパターンで夢のマイホームを購入するために、今後の人生が夢のない暮らしになるケースが多いのです。
ポイントは月々の支払額からの逆算
では、予算オーバーしない為に、
どのように進めていけばいいのか
それが毎月の支払いからの土地代の逆算です。
①まずは毎月の無理のない支払いの希望金額を算出。
例えば毎月の支払いの上限は95,000円だとします。
②次に毎月の支払いから総額を算出。
現在、金融機関の金利が約1%前後ですので、
仮に100万円を金利1%で35年払いで組んだとして、
毎月の支払いが2,822円となります。
あとは比例の計算ですが、
2,822円→100万円
95,000円→?万円
となった場合、95,000÷2,822円の計算をして
その倍率を100万円に掛けてあげると?の数字がわかりますよね!
そうすると今回は33.66倍ですので、3360万円となります。
③総額から建物代金と諸費用を差引き、土地代の予算を算出!
建物代金は、広さと希望の内容でおおよその金額が定まってきます。
例えば今回2000万円としましょう。
その他、建築会社毎に前後はしますが、
絶対経費として掛かる土地・建物以外の諸費用が概算で500~600万円ほど掛かります。
名義の書き換え代である登記費用や金融機関の諸費用、火災保険、外構工事、地盤補強に掛る予備費、その他諸々です。
総予算3360万円
△建物代金2000万円
△諸費用600万円
=土地予算760万円
(土地の購入にかかる不動産会社に支払う仲介手数料等を含む)
となります。
④あとは土地予算から土地を探すだけ!
そうすれば総額を大きく超えることはありません。
土地代の予算が厳しければ、建物の希望を調整して、建物代金を抑えた分、土地代に金額を回せばOKです!
これで土地・建物共に総予算を超えないバランスの取れた計画になります。
ライフプランを考えた予算設定が大事
ここで注意しないといけないのは①の部分の毎月の支払いの上限の設定についてです。
上限の設定に関しては厳密にしておかなければ、そもそも毎月の支払いが35年間支払っていけるかどうかが分からなくなります。
毎月の支払いの上限の金額を定めるのに必要な情報は下記の通りです。
- 家計の収入
- 支出の把握、将来的な家族の人数、お子様の進学・進路、退職年齢
- 退職金の把握、定期的に必要な大きな支出であるお家のメンテナンス代金
- 車の買い替え費用
- 趣味で必要な金額等の把握
などなど。
上記の数字を理解した上でシミュレーションをしなければなりません。
面倒に感じると思いますが、一生に一度の大きな買い物をするので、
ここは絶対に足元を固めておいたほうが良いでしょう。
お家を検討し始めたら先ずはライフプランシミュレーションをしましょう。