買った土地に、理想の家が建てられない可能性がある?

LIFE PLAN

本当は予算なんて考えずに、探せたら最高なんですけど、そうもいかないのが現実ですよね。

なかなか空き土地が出ないエリアならば、住宅メーカーや不動産会社に頼みつつも、自分たちでも探すしかありません。そこで、ネットや散歩中に「ちょうど良さげな空き地あるじゃん!!」と目につくことってあります。

ですが、その土地に必ずしも欲しい家が建てられるとは限らないのです。

原因は「用途地域」の文字。

何やら難しそうな言葉ですが、スルーは危険。用途地域によっては、理想の家が建てられない可能性もあるんです!

用途地域の種類や内容を大まかに知っておくと、土地選びの参考にできますよ。

用途地域って何?

用途地域は都市計画法で定められた「地域地区」のひとつ。

ややこしいですよね。

ざっくりと言えば、土地ってカテゴリ分けされているんですよ。

「おっ!空き地見っけた!」としても、カテゴリによっては、そもそも家建てちゃ駄目よって決まっているのが、この「都市計画法の地域地区」なんです。

では一体何のためにそんなことをするのか、という点ですが、計画的に市街地を形成するため。

例えば住宅街に大きな工場できたら、そりゃ揉めますよね。そんなことがないように、住居・商業・工業などの大まかな土地利用の枠を定めています。

おおむね5年に1度のペースで見直されており、現在では13種類の用途地域があります。

そればかりではありません。

これって全国統一ではなく、それぞれの地域ごとに、建てられる建物の大きさ・高さや種類などが定められているんです。

そのため必ず表記されている「用地地域」が何を示しているのか?を把握することが重要になってきます。

どんな用途地域があるの?

先に話したように、用途地域は全部で13種類ありますが、すべてを覚える必要なんてありません。

ただ必要となってくる住居系、商業系、工業系の3種類だけは覚えておいた方が、いらぬトラブルを回避できます。それではまず住宅系から見てみましょう。

住宅系は細かく分けると8種類存在

 

・第一種低層住居専用地域
・第二種低層住居専用地域
・第一種中高層住居専用地域
・第二種中高層住居専用地域
・第一種住居地域
・第二種住居地域
・準住居地域
・田園住居地域

希望する土地にこのような内容の文言が記載されているのならば、基本的には問題ありません。ここは、良好な住環境を優先した地域なので、大規模な商業施設や工場の建設はできないようになっています。

具体的に何がどう違うの?という点はあとで詳しく説明いたします。

商業系は2種類

 

・近隣商業地域
・商業地域

商業地域にだって家は建てられます。

駅前や繁華街に近い中心市街地などに多く見られます。住居系に比べてにぎやかになり、静けさよりも利便性を求める人に向いているでしょう。

ただ、その分賑やかにはなりますし、隣にいつ焼肉屋などの臭いが出るお店ができるのかなんてのも分かりません。そのため商業地域に家を建てるのはデメリットも存在すると念頭に入れておいた方がいいでしょう。

工業系は3種類

・準工業地域
・工業地域
・工業専用地域

工業の利便性を優先した地域で、工場を建てることができます。「工業専用地域」は大規模な工場などが作られる地域で、住宅は建てられません。

 

自分のほしい家にぴったりの用途地域はどこ?

「とにかく日当たりの良い、閑静な住宅地の一戸建てが良い!」

ゆったりとした一戸建てが並ぶ静かな住宅地に住みたい人は、「低層住宅の良好な環境を守るための地域」とされる第一種低層住居専用地域が良いでしょう。

コンビニエンスストアや小規模な飲食店くらいはあっても良いなという人は、第二種低層住居専用地域もおすすめです。

「高さのある3階建て住宅を建てたい!」

中高層住居専用地域近隣商業地域など、高さ規制のゆるい地域を選ぶと、建物の自由度が高くなります。

低層住居専用地域では建物の高さが10メートル以下に制限されていることも多いので、理想の建物が建てられない可能性があります。

「戸建でも、お店が多くて生活に便利なところが良い!」

買い物などの利便性を大事にしたい人は、住居系だけでなく近隣商業地域商業地域なども候補に。大規模な店舗や映画館なども建てられる地域です。

とにかく閑静で日当たりの良い住宅街じゃないとダメ!という人にはあまり向きませんが、区域内にある商業施設に勤務する人にとっては便利な地域です。

このように、家を建てるのに適した用途地域は、住む人のライフスタイルによって変わります。

必ずしも「低層住居専用地域じゃないとダメ!」とこだわる必要はないかもしれません。

用途地域を調べてみよう

インターネットで用途地域を調べられる市町村も増えてきました。

熊本市の場合は、熊本市ホームページから「熊本市地図情報サービス(都市計画)」にアクセスできます。地図上で、気になっているエリアの用途地域が見えますよ。

インターネットに情報が出ていない場合は、自治体の窓口に問い合わせてみましょう。

用途地域がわかる事で、今後周囲にどんな建物が建つ可能性が出てくるのか?なども推測できますよ。土地の値段には必ず理由があります。やたら安い!!と飛びついても用途地域で建物が建てられない…。という事もあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

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