
新型コロナウイルスの影響で、一番個人に影響しているのって、やっぱりお金の面ですよね。
1人10万円も具体的に何月何日に貰えるのかもわからないし、なにせ先行きが不透明。
とはいえ、会社も休業。もしくは子供が休校になったことでそもそも働きにも出られない…というご家庭も少なくありません。貯金があるご家庭ならば、切り崩して…ができますが、それだって有限。
無計画に切り崩す訳にはいきません。
そこで「仕方ない」とカードローンに手を出すのはちょっと待って。金利もかかりますし、もし今後「マイホームを」と検討しているのであれば、それが審査に大きな影響を及ぼす可能性も。
こういった場合にまず選択肢に挙げたいのは、公的なセーフティーネットなんです。
コロナで困っているのは中小企業だけじゃない
コロナに対し、中小企業向けの救済支援は活発ですが、なかなか個人への配慮って報道されていません。
でも実は、個人向けの救済支援もあるんです。居住する都道府県、もっと言えば市区町村でも上限金額など変わってきますから、ここでは熊本市にフォーカスをあてたいと思います。
では詳しい内容を見てみましょう!
生活福祉資金(緊急小口資金)特例貸付
(出典 熊本市社会福祉協議会)
熊本市社会福祉協議会では、新型コロナウイルスで収入が減少した等が原因で、生活できなくなってきたよ…という世帯に特別に貸し付けを行っています。
同じ貸付でも、カードローンと大きく変わるのは金利の差。
銀行カードローンの場合3%~18%近く金利がかかるのに対し、特例貸付は0!
はい無金利!!!
もちろん貸付なんで、借金するという事実には変わりないのですが、返済するときに利息を支払う必要がないので、返済計画を立てやすいのが特徴です。
失業してしまったら「総合支援資金」
もし失業してしまったら「総合支援資金」に申込むことができます。
先に話した「緊急小口貸付」との違いは、期間。
最大で3か月貸付可能ですから、2人以上の家庭であった場合、20万円×3か月=最大60万円を貸付してもらえるという内容です。
忘れちゃいけない奨学金返済
手元にお金があろうとなかろうと、必ずやってくるのは返済期日。
もし奨学金の返済中であれば、今回の新型コロナをうけ、返済は1年猶予を設けると発表されました。
熊本市教育委員会に「返還猶予申請書」を提出すれば、申請した翌月から最大1年間、返済が猶予されます。
いずれにせよ返済が必要という事実を忘れず
困っているときには藁にもすがる思いですが、どの施策も利用したら必ず返済をしなくてはなりません。
確かに利息は0ですが、借りた金額(元本)は返済が必要。
奨学金もしかり。あくまで「猶予」されるだけで、その間の支払い金額が免除されるわけではありません。
そのため事前に「本当に必要なお金なのか」「返済は今後無理なくできるのか」この点をしっかりと考え手続きを行いましょう。