
家を建てるって、人生最大の買い物です。
いつになく大きなお金が必要ですから、おトクな制度は全部活用したいですよね。
今回のテーマはそんな制度のひとつ「すまい給付金」の話です。
住宅に関するおトクな制度と言えば住宅ローン控除(減税)が真っ先に思い浮かびますが、先日の記事 【2020年版】住宅ローン控除ガイド。おトクな減税制度を活用しよう
でも取り上げたように、住宅ローン控除で戻ってくる金額は、人によって違います。
これは、住宅ローンの残高や、支払った税金の額によって還付される額が決まるため。
「最大40万円戻る」!!なんていう目をひく数字が書かれていても、自分も40万円戻ってくるとは限りません。
そもそも自分が払った所得税以上に大きな金額は返ってこないし、ローンの残高によっては、それよりずっと低い金額の還付になってしまうことも。
そこで、さらに利用したいのが「すまい給付金」なんです。
「すまい給付金」とは
「すまい給付金」は、ざっくり言うと家を買った人が現金をもらえる制度。
国土交通省のサイトには
すまい給付金は、消費税率引上げによる住宅取得者の負担をかなりの程度緩和するために創設した制度です。
消費税率8%時は収入額の目安が510万円以下の方を対象に最大30万円、10%時は収入額の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円を給付するものです。
(出典 国土交通省「すまい給付金」)
と書かれています。
床面積が50平米以上であること、第三者期間の検査を受けた住宅であることなど、住宅に関する要件もあるほか、2021年12月31日までに入居することが条件になっています。
自分の家は対象になるのかどうか、早めにハウスメーカーや不動産業者の営業担当者などに聞いておくと安心ですよ!
すまい給付金の対象になるのはどんな人?
すまい給付金をもらえる対象者をざっくり言うと、下記のような条件を満たす人です。
・取得した(建てた)住宅に、登記上の持分がある
・その住宅に自分で居住している
・収入が775万円以下(専業主婦の妻と中学生以下の子供が2人の場合の目安)
注目ポイントとしては、所得が低いほどお得!!というところ。
年収の目安 | 給付基礎額 |
---|---|
450万円以下 | 50万円 |
450万円超〜525万円 | 40万円 |
525万円超〜600万円 | 30万円 |
600万円超〜675万円 | 20万円 |
675万円超〜775万円 | 10万円 |
すまい給付金のサイトでシミュレーションもできるので、自分はいくらもらえるのか計算してみましょう。
すまい給付金のもらい方
すまい給付金は、ただ待っていてももらえません。自分で手続きをする必要があります。
1.給付申請書を入手する
すまい給付金のホームページからダウンロードするか、すまい給付金申請窓口(性能評価機関など)でもらえます。
住宅ローンの有無や新築か中古かなど、申請書の書式がたくさんあるので注意しましょう。
2.申請に必要な書類を用意する。
申請書のほかに必要な書類を用意します。下記のようなものが必要です。
・住民票の写し(引越し後の住所)
・建物の登記事項証明書・謄本
・個人住民税の課税証明書
・工事請負契約書または不動産売買契約書
・住宅ローンの金銭消費貸借契約書
・振込先口座が確認できる書類(通帳のコピー等)
・施工中等の検査実施が確認できる書類
3.申請書を提出する
各都道府県に設けられた申請窓口に申請書類を持参または郵送します。
「すまい給付金事務局」への郵送でもOKです。
このように書きだしてみると何やら手続きがめちゃくちゃ難しそうに感じるかもしれませんが、住宅事業者などが手続きを代行できることもあります。営業担当者などに聞いてみましょう。
なお、住宅の引き渡しを受けてから1年(当面の間、1年3カ月に延長)以内に申請する必要があります。
せっかくのおトクな給付金制度ですから、使わないともったいない!!
自分の家が対象になる場合は、忘れずに利用したいですね。